TOEICのスコアで高得点レベルとされるのは、全受験生の上位10%以上にあたるスコア800台以上、ということになると思います。
このレベル帯の人は基礎的な英語力がしっかりしていることに加えて、TOEICで高得点を取る戦略や戦術を持ち、なおかつその訓練をしている人たちが多いです。
そしてスコア900台となると、日本人の場合はその半数近くがバイリンガルや海外経験のある人たちといわれています。
そこで、今回は高スコアの人の英語の実力は実際どんな感じなのか、はたまた就職事情はどんな感じかについて、当ブログ管理人のカモノハシ(社会人30代 海外経験なし TOEICスコア800代前半)なりに説明していきたいと思います。
スコア800台以上の人の割合
スコア800台は英語学習者にとっての、ひとつの到達点かと思います。
英語を使った専門職であるこうした通訳の仕事などではスコア830、850あたりが採用条件となっているので、実際に英語を使った仕事もこなせるレベルに近づいたといえるでしょう。
ちなみにスコア800台以上というとは毎回TOEICの運営元ETSの公表している分布値を見ればわかる通り全受験者の上位10%といったところです。
スコア845以上が全体の上位5%から6%といったところなので、とりあえずスコア850あたりを取れたら世間レベルでは英語上級者という感じですね。
スコア800台あたりからは履歴書にもドヤ顔でアピールできる感じになります(笑)。
英語専門職への応募だとまだまだアピール不足ですが、普通の企業の就職であれば十分なスコアといえるのではないでしょうか。
ですので、特にアピール材料の少ない文系の大学生であれば、就活前に800台を1回は出しておきたいですね。ちなみにTOEICの公式データなんかを見ていると、大学生は学年が上がるほどスコアが下がる傾向にあります。これってどういうことかというと、そう、大学受験の時に英語をしっかり勉強しているから、大学1年生の時の方が英語力があるんです。
わたしもそうでしたけど、大学2年とか3年って、本当に遊びまくってしまいますもんね。でも、あのヒマなときに資格取ったり、TOEICの勉強したりしとけばよかったなぁ、と、今でもちょっぴり後悔しています。ま、思い切って遊び倒す時間も大事だとは思うのですが。
スコア800台レベルの人の英語力とは
それでスコア800台の人の英語の実力はというと、確かに基本的な英語力はかなりあるので、英検準1級くらいなら短期間で合格できる可能性は高いです。日常会話レベル、海外旅行レベルの英会話なら問題なくこなせるでしょうし、英語ニュースなんかも7割がた聴き取れてきます。
ただ、まだまだ英語ペラペラレベルには程遠い状態です。TOEICでも微妙なニュアンスを聴き間違えたり、リーディングパートで100%文意を理解していなかったりという脆さはあります。
あと、いくらスコアが高くてもTOEICのL&Rに特化していると、英会話力なんかは壊滅的である可能性があるんです。
ここが重要なポイントで、TOEICに特化してスコア800台をとったからといって、必ずしも英語ベラベラにはならないんですよ。
私も経験していますが、スコア800台といったって、英語ベラベラになるためには、TOEICの勉強とは別に英会話や英作文のトレーニングも積まなくてはならないです。まあ、当然といえば当然なんですが。
ちなみにスコア800台を出した時の私のTOEIC受験後の手応えなんですが、
リスニングで自信のない問題は各パートで1問から2問くらい。
リーディングは時間が3分から5分余る。
という感じでした。
正直、ここから先は「完璧に解けたかどうか」というレベルでの争いになるので、手応えとしては「できて当然」という感じになってきます。
逆に言えば、TOEICは自己採点ができないので、ここからは
「完璧だったはずなのにスコアがいまいち伸びていない」
という事態に、かな~り頭を悩ませることになるんです(苦笑)。
そして、この800台レベルだと英語の達人一歩手前という感じなので、まだまだ決して英語の達人には遠く及びません。
ということは何を言いたいかというと、
勉強をしばらくさぼっているとスコアはガンガン落ちるってこと。
私もスコア845を取ってからほぼ10年弱まともに英語の勉強をしていなかったので、久しぶりのTOEICではなんとスコア580台にまで落ちてしまいましたからね。
この点が達人レベルのスコア900以上とは格段に違います。
スコア900台の常連レベルになると、ブランクがあってもスコアは急激には落ちにくいという話です。
スコア800台までかかる勉強時間
満点ホルダーやプロ講師の方々もさまざまな証言をしていますが
正直、人によってスコア上げにかかる時間は変わってくると思います。
ただ一応参考になるデータはありまして、有名なのはケンブリッジ大学がTOEIC講師向けに作成した教材に載っているデータ。
スコア400、500からのスタートであればスコア800台までにかかる時間は
1000時間
という感じです。
もちろん、個人差はかなりあると思います。
もともと英語が好きとか、海外経験があるとか、大学受験で英語をしっかり勉強していたとかなら、500時間くらいで到達することもあるでしょう。
ただ、やはりスコア800台となると、基礎的な英語力に加えて、TOEICの出題形式に特化した勉強をある程度積む必要はありますね。
スコア900台までに上げるためには
TOEIC全受験者の上位5%位の人たち、それがTOEIC900レベルという領域です。
このレベルの人たちの英語の実力は相当あって、かなり英語の達人に近づいているといえます。
割合的には、日本人で900台の人の半分くらいは海外経験があったりバイリンガルだったりという感じだそうです。
ん?ということはもう半分は?
そう、ここが私たちが目指すべき
「留学や海外経験のないドメスティックな英語の達人」
です!!
ただ、高得点レベルになってくると、ちょっとやそっとの勉強では劇的にスコアは上がらないのが苦しい。
たとえば、スコア900前半代から栄光のスコア990、つまり満点レベルに到達するには、猛勉強したとしても、さらにそこから2~3年かかるとか言われていますからね。
そしてTOEIC満点ホルダーの先生方の多くが提唱されている勉強量の目安が、
TOEICの実戦形式の問題10,000問を解け
というもの。
10.000問?
TOEICのテスト1回分は200問ですから、ざっとテスト50回分はやりなさいということですね。
そんなん問題数をそろえるだけでも大変やんか(泣)!!
まぁ、実際には問題数をある程度こなさなければいけないよ、ということなんでしょうが
私は基本的に公式テキストやヒロ前田先生の「究極の模試」シリーズのような良質の模試問題集などを中心に今のところ、だいたい2000問分を用意してこれを反復する、という勉強方法を取っています。
現時点でのスコアは800前半なので、ここからどういう風にスコアが変わっていくかを自分でも検証しているところです。
高スコアと就職事情の関係性をまとめると?
というわけで、ここでザックリとTOEIC高スコアと就職・転職の関係性について私なりに簡単にまとめておくと
スコア800台 就職や転職で高い英語力をアピールできる 英検で言えば準1級レベル
スコア845以上 英語講師や英会話講師の求人で最低限求められるレベル
スコア900以上 英語使った職業なら、ほぼ最終面接までいける
といった感じではないでしょうか。
とりあえず英語力をアピールしたいのであれば、まずはスコア700を目指しましょう。
スコア700台を取るためには、TOEICのための本格的な勉強が必要になるので、独学であれスクール利用であれ、しっかりと戦略的に対策を取ることが重要です。
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物理的にも時間的にも大変。続けるのが英語よりもはるかに難しい(笑)
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