単語をどれくらい覚えればええんじゃあああ???
と、単語帳をめくりながら心の中で叫んだ経験は誰しもあるでしょう。
TOEICに関しても、高スコア取るためには
「とりあえず単語を覚えろ」
といろいろなところで言われると思いますが、確かに、ある程度単語力にないことには満足に戦えないのは事実。
では、具体的にどれくらいの数の単語を覚えていけばいいのかについて、サクっと解説してみようと思います。
TOEICに出る「単語数」の総数は?
そもそもTOEICって、1回の試験でどれくらいの単語数が出ると思います?
だいたい10,000語
と言われています。
これはプロ講師や専門機関から発信されている情報を総合してみた数値なのですが、
リーディングパートが4000語
リスニングパートが6000語
という感じです。
英語の単語数のカウントですが、
この10000語というのはいわゆる「のべ数」。
たとえば、
情報通の観光客は長年にわたり、埠頭に拠点を置く船のかたちの古いフードレストランを訪れていた。
【TOEIC L&R公式問題集 第3巻TEST3より引用】
という文章があったとすると、この1文だけで22語。
ただ、このカウント方式だと「in」とか「the」とかは何回も出てくるので、単語のカウント数としてはあまり参考になりません。
では、何度も出てきている語を1回とカウントすると、この例文での出現単語数は
19語
になりますね。
こんな感じで、TOEICの全問題の単語数から、複数回登場する語を1回とカウントし直すとどうなるか?
するとだいたい
約2500語~3000語
くらいになります。
やはり「the」とか「a」のような定冠詞がかなり多いんで、一気にこれくらいにまで数は減るわけですね。
ところが、まだまだ数を減らすことができます。
まず、固有名詞は英単語とは言えないので外せます。
さらに、変化形や時制変化なども「複数回」としてカウントすると、TOEIC1回に出現する単語数の総数は、なんとたったの
約2000個前後
なんです。
「なんだ、2000個か、余裕やん」
と希望が見えそうですが、残念ながら2000語と言っても常に同じ単語が出るとは限らないんですよね。そこで、もう少しデータをふまえて考えていきましょう。
最低限カバーしなければならない単語数は3000語
TOEIC1回分の試験に出てくる単語数が約2000語だとしても、毎回同じ単語数が出てくるわけではありません。
TOEICという試験自体をカバーするための単語数を知るには、1回分の出現単語のうち、どれくらいの単語がほぼ毎回出てくるのかというデータも欲しいところ。
そこで私が日頃お世話になっているトイグルさんのような英語学習専門サイトのデータを参考に、公式問題集の2巻、3巻あたりを調べてみたところ、だいたいこんな感じでした。
TOEIC頻出単語の上位が全単語に占める割合
- 出現頻度1~9位
全単語の約25% - 出現頻度11~100位
全単語の約27% - 出現頻度101~1000位
全単語の約33% - 出現頻度1001~3000位
全単語の約11%
【参考元】トイグル公式サイト、および管理人による公式問題集の調査に基づく
いわゆるTOEICに出てくる単語の出現頻度ランキングというのがあるのですが、だいたいその上位100位までで、全TOEIC出現単語の約50%を占めます。
これはある意味当然で、上位100位に入る単語は、
the、be、have、a、to
といったような、前置詞や基本動詞、助動詞、代名詞のようなものがほとんどを占めているわけです。
こういった英単語は意味を覚えるとかではなく、英語を成立させるための「骨組み」にあたる要素なので、「英単語を覚える」という対象にはなりません。
問題はここからです。
結論から言うと、上位1000位くらいまでで、TOEICに出現する全単語の約85%前後を占める、ということが判明しています。
つまり、1000語覚えていればTOEICに出てくる文章、会話内容のの8割はカバーできている、ということ。
ではこの8割カバーでスラスラTOEICが解けるのかというと、それはちょっと難しいです。
英語1文あたりでわからない単語は2個以下が限界
英語の場合、だいたい1文あたりに分からない単語が2個以上あると、その文章や会話の意味は取りにくいです。
これは私の経験上もそうですね。長文全体を読んで一文でわからない単語は1個以下というのが、自分の中での目安でした。
単語研究のデータなどを参考にしてもそうで、だいたい単語カバー率は95%以上で正しく意味を取れるそうです。
つまり、のべ数の単語数で、わからない単語は20語に1個以下でないとイカンということ。
もう1度、先ほどの例文をみてみましょう。
これでのべ単語数が22個。
重複している単語を1つとカウントすれば19個ですから、これぐらいの長さのセンテンスで2個以上わからない単語があると、正しい意味を理解できないということですね。
そうなると、出現頻度ランキング何位までで95%カバーになるのかが気になります。
結論はズバリ
3000語
です。
出現頻度ランク3000位までで、TOEICの全単語のちょうど95%程度になるとされています。この3000語の中から2000語ほど、一回のTOEIC試験で出現するということになるわけです
3000語の語彙力に関する疑問
TOEICの内容をスラスラ理解するには最低3000語の単語力が必要
ということがわかりましたが、さらに考えなければいけないことが2点あります。
- 3000語程度の語彙力で、TOEICのスコアは何点くらいになるのか
- TOEICで要求される3000語の英単語は特殊なものなのかどうか
という点です。
3000語の語彙力でTOEICのスコアはどれくらい?
TOEICの出題内容を最低限理解するのに必要な「語彙力3000語レベル」、これでどれくらいTOEICでスコアを出せるか気になるところです。
残念ながら3000語レベルでスコア800、900というわけにはいきません。参考として英語学習教材メーカー大手のアルクの基準を少し見ておきましょう。
【参考】アルクによる
「標準語彙基準」
- 3000語[初級レベル]
英検準2級相当
高校卒業レベル
TOEICスコアは400台 - 6000語[中級レベル]
英検2級相当
TOEICスコアは600台 - 9000語[上級レベル]
英検準1級~1級
TOEICスコアは730~860 - 12000語[ 超上級]
英検1級以上
TOEICスコアは900台
アルク基準はちょっと厳し目かなという印象もありますが、もう1つ、英検の必修単語数の目安も参考にしておきましょう。これは英検の主催団体や多くの英語専門教育機関やメーカーで共有されている一般的な基準です。
英検の各級別
必修英単語数の目安
- 1級(プロ級 TOEIC860以上)
10000語 - 準1級(上級 TOEIC730以上)
7000語 - 2級(高卒レベル TOEIC600以上)
4000~5000語 - 準2級(高校中級 TOEIC500以上)
3000語 - 3級(中卒レベル TOEIC400以上)
1200語 - 4級(中学中級)
700語 - 5級(中学初級)
400語
アルク基準と合わせても、だいたい同じような感じにはなっていますね。
3000語でスコア500レベルってどういうことやねん!
TOEICは3000語でだいたい対応できる言うたやん!!
という感想になるかもしれませんが、それは3000語ほどの語彙力で何とか内容の大意をつかめるというレベルということを意味します。
TOEICに出現する単語数の残り5%をカバーするには、語彙力7000~10000語ほどの力がないと対応は難しいのです。
さらに言えば、単語の意味を単に知っている、というレベルでは、瞬時に内容をつかめません。
たとえばimportantを見た瞬間、いちいち「えーっと、『重要な』だったかな?」と考えているヒマはないですよね。
そんなことをしていたらリスニング内容についていけないし、リーディングも時間がめちゃめちゃかかります。
したがって高スコアを取るためには、TOEICの基本語彙レベル3000語、一つ一つの単語を無意識的に意味をつかめる状態まで仕上げておく必要があるということなんです。
そのレベルに到達している英語力の人はだいたい単語力で6000語~10000語ラインという感じ。
私の実感としても「妥当かな」という感覚があります。
個人的には英語学習者としては、
語彙力10000語
というのが上級者の証みたいな印象を持っていますので、最終的にこのレベルを目指したいですね~。
今回のまとめ
ということで結局、単語どれくらい覚えたらいいの?ということですが、まとめるとこんな感じになります。
TOEIC必要単語数の目安
- TOEICに対応するには最低でも3000語以上が必要
- 高スコアを取るためには7000~10000語は覚えないといけない
TOEICは単語レベル自体は高くないですが、出題傾向にはクセがあるということです。したがって、自分のレベルに合ったTOEIC用の単語集を1つ選んで、それを完璧にする、ということが大切になりますね。
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