TOEIC 時間配分のカギを握るPART7!! 1問にかけられる時間、読むスピードはどれくらい?

TOEIC PART7 時間 TOEIC

TOEICを受験するものが必ず通る道。それは、、、

「時間が足らない」

そう、初めてTOEICを受けた人が激しくヘコむのは

「英語聴き取れなかった・・・」
「文法わからんかった・・・」

ということ(もちろんこれもある)ではなく、

「PART7、長文3つくらい白紙解答になってもうた・・・」

ということ。

そう!! TOEICは実は時間と戦う試験でもあります。
特に鬼門となるのはPART7!長文読解問題です。

ここで時間が足らん!!という事態になることは、中級者以上になるまではごくごくフツー。

私は新形式以降でスコア800台を出した時でも、なんとか1分くらい余るかどうか、というぐらいで、かなりギリギリです。高スコアの人でも新形式以降のTOEICでは時間的にタイトなんです。

そこで、今回はそんな鬼門の「PART7」をめぐる
時間戦略
について、考えてみたいと思います。

PART7の構成を頭に入れる

PART7にはいくつのレター文(問題文)があるか、皆さん把握できていますか?
現状でのTOEICではPART7に出てくるレター文は全部で15。
つまり、

大問15問で合計が54問

これがPART7の問題構成になっています。

さらにこれをもう少し細かく分類すると、

・シングル・パッセージ
・マルチ・パッセージ

に分かれます。この呼び方は私が勝手に言っているものなので、あまり気にしないでほしいのですが、私は個人的に「シングル」「マルチ」と呼んで、PART7を2つの部門に分けて考えています。

この「シングル」「マルチ」と何かというと

シングル・・・・問題文にレター文が1種類

TOEIC PART7 シングル

〈引用元>TOEICテスト公式問題集新形式対応編

マルチ・・・・・問題文にレター文が2種類か3種類

TOEIC PART7 マルチ

〈引用元〉TOEICテスト公式問題集新形式対応編

TOEICのPART7はこの両パターンが出題されているのです。

この2つでは問題処理の量やスピードがかなり変わってくるので、便宜上、分けて時間戦略を考えてもいいと思います。

そして、その内訳ですが、私はこの「シングル」と「マルチ」で分けながら次のように考えています。

PART7・前半戦
「シングル・パッセージ」計10問(問題147~175)
PART7・後半戦
「マルチ・パッセージ」計5問(問題176~200)

さらにこれをもう少し細かくみていくと、

シングル・パッセージ10問の内訳
・小問2問(問題文短い)      4問
・小問3問(問題文150語~200語)   3問
・小問4問(問題文200語以上)    4問

マルチ・パッセージ5問の内訳
・2種類の文章      3問
・3種類の文章      2問

こういう構成になっています。今後、突然構成を変更することはあるかもしれませんが、私の知る限り新形式以降後は基本的にこの構成になっていると思いますね。

ただ、同じような分量であっても、広告文、新聞記事、社内メールやチャットアプリなど、いろいろなパターンの文章があるので、同じような分量のレター文であっても、人によって得手不得手はあるでしょう。

そこら辺はとりあえずここでは置いといて、とりあえずPART7の構成を理解したうえで、次にこの問題をどれくらいのペースで解くべきなのかを考えていきます。

PART7の時間戦略

TOEIC 時間管理

読むスピードの目安

PART7全体でかけられる時間の目安ですが、後半のリーディングパートは約75分間なので、そのうちPART5の文法、PART6の文章穴埋め問題で約25分くらい、あとの50分余りでPART7をこなす、という戦略が妥当な線かなと思います。

となると、小問1問当たりでこの50分間を割ってみると、だいたい1問にかけられる時間は55秒弱。ということは、

シングル・パッセージ
小問2問のレター文⇒ 1分50秒以内
小問3問のレター文⇒ 2分45秒以内
小問4問のレター文⇒ 3分40秒以内

マルチ・パッセージ
小問5問     ⇒ 4分35秒以内

これが、リミットタイム。もちろん、これはあくまでも目安で、こんな感じで計画通りにはなかなかいきません。ただ、問題を解いてて「時間かけ過ぎじゃないか」と焦った時に、どれくらいの時間まではOKで、それ以上かかるようなら見切る、という判断をする上での参考基準にはなるはず。

たとえば、PART7の前半戦で、1つのレター文に5分以上かけてしまうようだと、

「これは時間的にかなりヤバいぞ!!」 

ということがわかるわけです。

TOEICは時間との闘いなので、時間管理のためのスケジューリングは絶対必要です。
では、このペースだとどのくらいの速度で、正確に文章を読めるようになればいいのか、これも簡単に考察したいと思います。

長文読解のスピードの目安

リーディングそのものをどうやればいいのか、という問題はココではひとまず置いといて、試験時間から考えての「文章を読む速度」について考えてみましょう。

まず、ただ単に字面を追っているだけでも「読んでる」といえるのかというと、そうではないですよね。ちゃんと意味を理解して英文を読めるペース、これを「読む速度」だと仮定します。

そこで、TOEICの問題の傾向として、公式問題集の全巻などを検証してみると、小問1問当たり50語~70語前後のボリューム、という感じで、問題文の文章ボリュームが決まっている感じなのです。

もちろん、レター文の内容や属性によっても違いますし、明確なルールがあるわけではありませんから、参考値としてですが。

つまり、

小問3問のシングル・パッセージは150語~200語弱

小問4問なら200語~300語

くらいという感じのボリュームになっているということです。

たとえば小問3問のシングル・パッセージが200語だったとしましょう。このパターンの問題のリミットタイムは2分45秒。問題を解くには

選択肢を見る
  ↓
本文を読む
  ↓
解答する

といった工程が必要ですね。これを明確に時間で分けるのはかなり難しいですが、仮に読む以外の時間を45秒と仮定します。まぁ、1問当たり15秒くらい、考えて、マークする時間をとると考えてみてください。

すると、読む時間は2分。この間に200語を読みこなす、というスピードが必要になりますね。

要するに、1分間におよそ100語から120語、というペースでしっかり理解しながら読解できるスピードが必要だとわかります。

ちなみに、英語の初心者がゆっくりリーディングの勉強をする場合、あるいは「精読」という、丁寧に英文を読む訓練をする場合に、多くの参考書や有名コーチが目安として提唱しているのが1分60語ペースです。

60語はどれくらいの分量か、参考例をあげてみましょう。以下は旧形式時代の公式問題集6巻のTEST2からの引用です。

I’m writing to ask a favor of you. My car broke down on my way home today, and I had to take it to the mechanic. Could you give me a ride to and from work tomorrow? I’m hoping it won’t be too much of an inconvenience since we live on the same street and work in the same building.

これが英文60字の文です。精読の場合はこの1文を読むのに1分間、というスピードが目安。

そして最終的には、これを30秒間で正確に読むのが目標です。意味や文法的にもしっかり理解しながらスラスラ読めて、なおかつこの1文で30秒ペースということね。

こうしてみると、超高速な読解スピードが必要、ということでもないことが感覚的にわかると思います。もっとも、このペースを50分間続けられる集中力と基本的な英語力があることが前提ですが、読解のスピードを感覚的につかんでおくことはTOEIC対策的にも、とても重要だと思いますね。

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PART7の攻略方法は?

TOEIC 時間足らない

TOEIC対策の基本

PART7の対策については、それこそ細かく考えればキリのないくらいいろいろなポイントがあると思います。なので、ここではTOEIC初心者の方を念頭に、

「まずこの大前提を押さえておこう」

という点について少しだけ、アドバイスをしたいと思います。

それは何かというと

最初に設問文と解答選択肢をチェックしてから、問題文を読む

ということです。解き方自体は各々自由に考えればいいのですが、結局これが王道ではないかと思うわけですよ。まず、設問文と回答選択肢をざっと見て、文章内容について予測、アタリをつける。そのうえで問題文を読むと、最初から要点をわかったうえで問題文を読むので、すごく効率が良いです。

このパターンはリスニングでも同様で、リスニングに入る前に次の問題の設問をすべてチェックしておきましょう。すると、アナウンス内容の何について聴き取ればいいのかが明確になるので、必要な情報をゲットしやすくなる、というわけです。このカラクリはリーディングでも全く一緒。

TOEICはまず設問文からです。これを忘れないようにしましょうね。

問題文は全文読むべきか

設問からアタリをつけて問題文を読むのは省エネの意味合いもあります。旧形式の時は、設問内容に該当する情報周辺だけとってくれば正解できることが多かったので、問題文を全文読む必要はなかったのです。

ただ、新形式になってからは、文章全体の理解度を問う問題も増え始めています。

したがって、以前より満遍なく問題文をカバーする必要性は増していますね。特に高得点狙いの人は、書かれている内容を大まかにつかむ程度で全文に目を通す必要は生じてきた、という感じがします。

それでも、基本的に全文を正確に読む、という必要はないと思います。設問から得た情報を元に、答えを探しに行く感覚で読んでいけばいいです。とりあえずスコア700台未満の方は、「取れる問題だけ取る」というスタンスでも十分でしょう。

ただ、勉強の段階では先ほど示したペース

1分間で120語~130語

この速さで、スラスラ英文を理解しながら読めるようになるまでトレーニングしておくべきです。

英文読解のスピードを上げるには

これも英語学習者にとっては一大スペクタクルレベルの大テーマなのですが、今回はもう絞りに絞って、

「ここだけは押さえておこうよ」

というポイントだけお伝えします。

PART7も新形式以降は全文の内容を網羅する必要のある問題が増えました。高得点を狙うには、このPART7の取りこぼしはメチャクチャ痛いです。(試験回によってはPART7で1問落としただけでスコアが10点下がるとかあるようです)

なので、やはり基本的な英文読解処理能力の向上は必須!!
(見よ!英語学習ブログなのにこの暑苦しい漢字の連打!!)

ということで、私レベルでも痛感する経験則が1つありまして、やはり長文読解のトレーニングの秘訣は

同じ文章を何度も読みこんで「読む速度」をあげる

これにつきます。同じ文章なんて効果あるの?という疑問はあるでしょうが、正しく英文を読んで理解する、というプロセスを何度も練習するには、同じ文章をしっかり読み込むのが一番効果的。

TOEIC講師のカリスマの一人、HUMMERこと濱崎潤之輔先生曰く、新しい英文で読解速度をあげようとするのは「毎回行ったことのない場所へ行くようなもの」なので、ほとんど効果がないとおっしゃっています。

読解スピードを上げるには、英文を読んで、情報を取って理解する、という「脳の動き」を練習する必要があるわけで、そのためには同じ文章の

「精読」⇔「速読」

これをひたすら繰り返すのがやはり効率的だと思いますね。

TOEICは時間管理命!!

というわけで、今回は我々TOEIC受験生の悩みの種
「PART7時間足らねぇよ問題」
に関して、1問当たりにかけられるおおよその時間の目安や、理想的な英文読解のスピードの目安などについて考えてみました。

時間に関しての予備知識があるだけでも、受験時の戦略や展開がガラリと変わってくるので、ぜひ参考にしてみてください。ともかく、何となくノープランで試験を受けてしまうのはもったいないので、それだけは避けましょうね。

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