TOEICに出る「単語」の覚え方にコツはある?

TOEIC英単語覚え方コツ TOEIC

英語を勉強するうえで、絶対に避けては通れないのが「単語」問題。
なんだかんだいっても、単語力がないことには英語はどうしようもないですな。

単語をロクに覚えずに英語をやったとて、それは「材料なしで料理しろ」と言われているようなものですからね。

しかし、学生時代から始まってこうして社会人になっても、たかが英単語を覚えるのに、なぜこんなに我々は苦労するのだろうか(哲学)?

ということで、私なりに英単語の覚え方、勉強のコツのようなものを考えてみました。
今回は、多くの英語学習者がチャレンジするTOEIC対策のための「単語対策」を中心に、説明しましょう。

TOEIC対応の単語集を使おう

英単語集
まずはコレ。TOEICはビジネス英語のコミュニケーション能力を測る試験、というコンセプトがあるので、実は英語の検定試験としては結構クセがあるのです。日本人の大多数が通っているであろう、「大学受験」のための受験英語と比べても、かなり出題される文章や単語の傾向がちがいます。

たとえば、少し古い資料ですが、2015年に晋遊舎から出た「英語教材完全ガイド」という本が手元にあるのですが、ここに出てくる「TOEICトップ講師6人が選ぶ頻出単語ランキング」というランキングによると

TOEIC頻出単語ランク TOP10

1位 register
2位 renowned
3位 therefore
4位 accordingly
5位 immediately
6位 subscribe
7位 fix
8位 substantial
9位 prompt
10位 given

という感じになっています。皆さん、それぞれの単語の意味はすぐわかりますか?
これが全てすぐに判別できない状態ということは、ちょっと単語力が足りてないかもしれません。

ちなみにこのランキングをパッと見ただけでも、TOEICってちょっと特殊だよなぁ、ということがよくわかりますね。

とくにregisterrenownedがトップ2というのがちょっと笑えます。3位~5位あたりは違和感ないのですが、6位のsubscribeや7位のfixなんかは、いかにもTOEICっぽい英単語で「あ~よくみるわ~」という感じです。

まぁ、このランキングは超有名TOEIC講師(花田徹也先生やハマー先生、ヒロ前田先生や英語塾の古澤弘美先生など)の主観的な要素もあるので参考程度で構わないと思いますが、たとえば大学受験英語で同様のランキングを作ったらregisterとかsubsclibe、fixがこんな上位に来るわけないですよ。

つまりTOEICは、社内メールや求人募集、公共アナウンス、電話での予約や問い合わせ、といったビジネスシチュエーションを中心に問題が設定されているため、こうしたシチュエーションで使われがちな英単語の出現頻度が高いということなんです。

ということで、結局何を言いたいかというと、とりあえずTOEICのスコアupを狙いたいのなら

TOEIC専用の英単語集を使おう

ということです。これが鉄則。

もっとも、大学受験用の単語集は傑作も多いので、皆さん学生時代から愛用している単語集があると思います。私もいまだに「DUO3.0」や「キクタンシリーズ」は使っていますし、ああいったベストセラーは汎用性も高くてずっと使える優秀な単語集です。

ただ、TOEIC対策用となるとちょっと傾向というか方向性がちがうので、コイツらでは遠回りになるかもね、という話。

キクタンやターゲットなんかはTOEIC対策用のシリーズも出ているので、どうせならそっちを使った方がいいと思います。

単語を覚えるための3つのコツ

TOEIC 英単語 覚え方 コツ
ここからは、単語を覚えるコツのようなものについて、簡単にあげていきます。
英単語を覚えるのが苦手という人は私の予備校講師時代の生徒にも多かったのですが、苦手というよりは地道で根気のいる作業になるなので、正直「やりたくない」というのが本音ではないかと思います。

まぁ、確かに「英単語を覚える」のは、やってて楽しくはないですわな。

この「退屈さ」を打ち破る唯一の方法は、「英単語」を覚える作業を単調な作業にしない、つまり、

英単語を覚えるときにやることを増やす

ということではないかと思います。

どういうことかというと、英単語帳を開いて英単語と日本語訳をボーっと見ていくだけではなくて、いろいろ気を使わなくてはいけない点を決めておいて作業を複雑化する、ということです。

それだと効率が悪いって?

いやいや、実際そんなに時間は変わりませんし、むしろ単調に覚えているやり方だとちゃんと脳内に定着、記憶しづらいので、かえって非効率なんですよ。

では、英単語を覚えるときにどんな点に気を使えばいいのか、少しあげておきましょう。

英単語をつぶやく

単調な字面の丸暗記では脳に何の印象も残らないだけで、やがてエビングハウスの忘却曲線よろしく

「翌日には昨日覚えたことの70%忘れる」

という脳の残念機能の餌食となってしまうことは必定。

そこで、記憶術の分野でもおなじみの方法論が「五感を使って脳の機能をフル活用する」という方法です。

五感とはつまり「味覚」「触覚」「視覚」「聴覚」「嗅覚」のことですが、現実的に英単語の記憶で使えるのは「視覚」と「聴覚」、あと書いて覚えるという意味での「触覚」の3つですね。

とくに「聴覚」は最近の単語集には必ず「付属CD」とか「音声ダウンロード」なんかが付いているので、イメージしやすいかと思います。
TOEIC単語 付属CD
ただ、あの付属音声って、結構同じリズムでダーーっと流れていくので、途中で集中力が切れてついていけなくなってやる気をなくす、みたいなこと、結構あるでしょう?

したがって、ここで「聴覚」を使って英単語を覚えるというのは、ああいった音声を聴くということだけにとどまりません。

見た英単語を自分で発音してみる

これです。これが一番簡単で効果があると思う。

英単語を見ながらブツブツ自分でつぶやく。電車や自習室で音を出せない状況なら、ささやきながらでも全然OK。これだけでも本当に脳に入ってくる感覚がちがうので、ぜひやってみてほしいんだなぁ。

そのうえで重要なのは「正しい音で発音する」ということ。

間違った音で覚えると英会話などの実践で使えないばかりか、リスニングでもちゃんと聴き取れないおそれがあります。

そこで、付属ダウンロード音声やCDの出番です。

あれってどういう風に使うのがベストかというと、覚えた単語の発音、音声の確認のために使うのがいいです。あれをひたすらボーっと聞いて覚えるというのも否定はしませんが、作業が受け身になってしまうので結構覚えにくいんですよ(下手したら途中で眠くなります)。なので、覚えた単語の音声を確認するために利用するのがベストな方法だと考えます。

そして、もう1つ、正しい発音を身につけるために必要なことがこちら。

発音記号を必ずチェックする

英語を勉強するうえで発音記号をとりあえずマスターしておくと、単語を覚える効率がぐーんと上がります。

発音記号っていうのは、たとえば

【æ】【ʌ】【ə】【ɔ】【 ʃ 】【 tʃ 】【 ð 】

こういう謎の記号です(笑)。

この一連の記号を侮るなかれ。しっかり「どういう音なのか」1つずつイメージできるようになるだけで、英単語を覚える効率はめちゃめちゃよくなります。

英単語を音としてすぐにイメージできるようになるので、単調なつづりを追う作業とはちがって、脳にいろんな角度から単語が入る入る(笑)

発音記号の確認は、私はこのサイトを参考にしているので、自信のない人はチェックしてみましょう。音のイメージ方法を具体的に説明しているので、かなりわかりやすいです。

<Weblio英会話コラム>英語の発音の種類・特徴・正しい発音の方法【総まとめ】
英会話は英語の会話、すなわちスピーキングの実践です。英会話における「正しく伝わる英語」には、正しく伝わる発音が不可欠です。 英語の発音は音の種類も断然豊富、曖昧で繊細な言い分け・聞き分けが求められる音も多く、さらに《綴り》と《発音》の対応関係が単純でない等々、まったく一筋縄では行きません。 まずは発音の種類を知識として...

語源や単語のパーツを意識する

単語を語源からひも解いて覚える

これは何年か前にヒットしてドラマ化もされた漫画「ドラゴン桜」のモデル、「ドラゴンイングリッシュ」でおなじみの竹岡広信先生がおっしゃっていた方法です。

たしかにかなり幅広い意味でつかわれる英単語の理解には効果を発揮します。

たとえば「issue」のような単語を辞書で調べると、こんなに意味があるんですよ。

issue(名詞の場合)
刊行物・供給品・子孫・論点・争点・結果・問題・流出issue(動詞の場合)
出る・出てくる・流出する・噴出する・放出する・支給する・発行する・出版する・流布する

まあ、この並びを見ていればだいたいイメージが湧くと思います。
issueは語源辞典などの意味するところでは「出てくる」という意味を持つ単語。したがって、一つ一つ意味を覚えるよりは、漠然と「出てくる」という意味の単語なんだなぁ、と覚えておいた方が応用がききやすい、というわけです。

ただ、いちいち何百何千とかいう単語の語源を調べるとか効率悪いし、正直無駄だと思います。調べるだけでも時間かかり過ぎますし。

そこで、私の考える単語記憶に有効な方法は、単語のパーツに注目するという方法。

たとえばproceedという単語。

この単語は「進む」という意味ですが、単語としては

pro+ceed

という形態なんですね。このproは「前に」という意味のニュアンスを含んでいるので、

procedure 「進行」
produce  「生ずる」
program 「プログラム、予定表」

といった感じで、前もって何かをするようなニュアンスを持った英単語についていることが多いわけ。

それから、後ろ側のceed、これにも意味があって、これは「行く」という意味を持っています。このceedが付いている英単語と言えば、他にも

succeed「相続する、成功する」
exceed「超える」

といった感じで、どこかへ出る、行く、といったニュアンスを生む単語が多いですね

こうしたパーツごとにだいたい想像できる意味を理解していると、未知の単語に遭遇した時にも意味を予測しやすいので、非常に有効です。

それで、このような「英単語のパーツ」の意味をわかりやすく紹介して、今世間的に大ヒットしているのがコレ。


英単語の語源図鑑

この本、「語源図鑑」といってますが、私からすると「英単語パーツ図鑑」といった方が正しいんじゃないかと思います。この本はさすがに大ヒットするだけあって、読んでるだけでも楽しいですが、英語学習としてはあくまでも補助教材ですね。これ一冊で覚えなきゃいけない英単語をカバーする、といった類のものではないです。ただ補助教材としてはかなり優秀

王道の英単語集である程度しっかり英語を勉強している人が補助教材として使用した場合に効果がある、という印象です。

なので、手持ちの単語集+英単語の語源図鑑、というコンボで勉強していくとかなり効果的かと思いますね。

また別の機会にこの「英単語の語源図鑑」に関してはレビュー、検証してみる予定です。

本日のまとめ

ということで、今回はTOEICの英単語の覚え方のコツについて、いくつかの重要な点について説明してみました。
まとめると、ここだけ押さえてほしいというポイントは

・TOEIC対策用の英単語集を使う
・英単語は読むだけでなく、口に出して覚えるべし
・発音記号をしっかり理解し、付属音声は単語の音声確認に利用する
・英単語を構成するパーツの意味を押さえておくと、効率up

といったところでしょうか。

最後に「TOEIC対策用の英単語集」はどれがおすすめ?という話ですが、
汎用性の高さという点で、

TOEICテスト英単語ターゲット1500 新装版: 新形式問題対応
TOEICテスト英単語ターゲット1500 新装版: 新形式問題対応 (Obunsha ELT Series)

それと、たった200の例文で頻出単語をコンパクトに収録した最強の1冊

アルクTOEIC®L&Rテスト やたらと出る英単語クイックマスター+

【音声DL付】TOEIC®L&Rテスト やたらと出る英単語クイックマスター+ (TTT速習シリーズ)

このあたりは、とりあえず持っておいて損はないかと思います。
まぁ、教材の買い過ぎにはくれぐれも注意してほしいのですが(苦笑)。

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